K助

ジョン・ウィック:チャプター2のK助のレビュー・感想・評価

2.6
ANA国際便の機内サービスで鑑賞。
サービスパンフレットには「伝説の殺し屋が怒りを胸に再び立ち上がる!」、「亡き妻との思い出が詰まった家を壊されたジョンは、復讐を誓い、再び壮絶な戦いを繰り広げます」と書いてありますが、ジョン君、奥さん絡みのモノを失い過ぎ。そして、奥さんの思い出の事となると、見境なくキレ過ぎ(笑)。

前作は、キアヌのキビキビとした動きと、負傷しまくるアンチ無敵っぷりと、執拗なまでのヘッドショットに拘るアクションが魅力でしたが、今作にもそれは引き継がれています。ヘッドショットに関しては、武器がピストルの場合のみですが。
前回の敵はロシアン・マフィア、今回の敵は、イタリアン・マフィア。本家本元の登場です。

敵はスケールアップし、ジョンの装備は多彩になり、派手さは進化しているのですが、作品としては微妙。
相変わらず、ジョン君は車にはねられまくるのですが、やっぱり微妙。
前作にあった、描写の丁寧さがなくなり、全体的に大味になっているのが、微妙さの原因でしょうか。色々な要素をパワーアップした結果、全体としてはバランスが崩れてしまい、前作の持っていた緊張感が無くなっています。続編を作る気まんまんな終わり方も、鑑賞後の爽快感欠如につながっていそうです。この方向性でチャプター3を作るのであれば、シリーズの命脈はそこで尽きそう。いや、もう本作でお終いかも?
特徴的な数々のキャラクターの造形や、台詞回しの格好良さは光っているので、最初の良さを思い出して欲しいと思います。
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