天下の超かぼちゃ王大将軍

ジョン・ウィック:チャプター2の天下の超かぼちゃ王大将軍のレビュー・感想・評価

4.0
「問答無用!超絶連続大量顔射フィニッシュ!」

亡くした妻の贈り物である犬を殺され、
思い出の詰まった車も奪われたジョン・ウィックは引退した凄腕の暗殺者。
復讐のため再び銃を取り、ロシアンマフィアを壊滅に追い込む。
そんなジョン・ウィックの前に突如現れたのは、
イタリアンマフィンのボス、サンティーノ・ダントニオ。
かつて、この世界から足を洗う手伝いをした男。
その時交わした血の契約を盾に、自らの姉の暗殺を依頼してきたのだ。
一度は断ったジョンだったが、家を燃やされ、
また、暗殺者同士の掟として、血の契約は絶対である事もあり、
サンティーノの依頼を受けることに。
しかし、この仕事を切っ掛けに、ジョン・ウィックの平穏はさらに遠くなるのであった。

■「"顔面に射撃でトドメ"です」

粗筋に、マフィンが隠されています。

さて、キアヌが久々に骨太アクションを見せてくれた前作。
割と早い続編という事で、今後もシリーズ化されるんでしょうか?

話的には前作の直後から。

ボス倒したけど車返してもらってねぇってなもんで、
とりあえず車を取り戻しに殴り込み。

数分で取り戻す車がボッコボコになるんやから草生える。

ただ、この車の下りは本編とは全く関係なくて、
今回はイタリアンマフィア相手。

「犬を殺されたから皆殺し」という前回に続き、
今回は「家を燃やされたから皆殺し」なのかと思いきや、
なんや若干複雑な要素が入ってくる。

ま、複雑でもないけど。

ただ、個人的には、様式美的に「家を燃やされたから皆殺し」みたいな事を2作、3作と延々と続けて欲しい気持ち半分、
流石に面白くないかもしれないとも思うところも半分。

今回は、殺し屋同好会の掟的な所が強く出てて、
前作よりもその辺りにスポットあたってるかな。

とは言え、今回も殺しまくり。

ちょっと最初のアクションから、次のアクションまでの間が長かったので、
若干大丈夫か?って思ったけど、始まったら怒涛。

ジョン・ウィックの魅力であるガンアクション。

個人的に、一発目は的の大きな体を基本的に狙い、
二射目は仕留めるために顔面ショットっていうのが貫かれてるのが好き。

ワイも、ラスアスやアンチャは同じや。
的の大きい範囲で一発撃って動き留めて、ヘッドショット。

こんな素早くないけど。

ほいで、やっぱジョン・ウィック流なのは、躊躇なく顔面ぶっぱする感じがイイ。
超至近距離でw

重心を低く、すり足的な動きで脇締めて、腕を伸ばさず引いてという独特のフォームから、
体術プラス顔射つーね。

今回割と体術面が増えてた気がする。

ただ、前日におさらいで1作目観たんだけど、
やっぱインパクトは1作目の方があるんよね。

ウォンテッドやスモーキン・エースにも出てた、コモンが演じる殺し屋との近距離銃撃戦以外、
割と画的な美しさに欠けたというか、まぁ、早くもマンネリ感が若干出てきた気はするが。

■「ジョンも歩けば殺し屋に当たる」

とは言え、今回は割と殺し屋通しの会員クラブみたいなさ、
組織みたいなところがちょっと掘り下げられてて、その辺りの面白さはあった。

殺しあうけど、ホテル入ったら手を止めて一杯飲むとか好きやわ。

ま、そんなんもあって、今回はたくさん殺し屋が出てくる。

というか、ニューヨークやっけ?殺し屋多すぎやろ。

住んでる人の9割くらい殺し屋やんか。

恐ろしいわ。

今回、マトリックスでモーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンが出てるんやが、
まぁ太ったね。

流石にもうアクションは無理か・・・。

前作はウィレム・デフォーがいい味出してたんやけど、
こんな感じで、続編は色んな渋系俳優が出てくれると面白いよね。

早くもマンネリ化とは言いつつも、
それが様式美になればまた別で、その要素は多分にあると思ってて、
続編もまた期待したい。