脩

ジョン・ウィック:チャプター2の脩のレビュー・感想・評価

4.0
前作に引き続き、音と光とスモークによる演出にこだわりが感じられました。
自身について決して多くは語らないジョンの代わりに、同業者の反応でどれだけ恐れられ、厄介者として見られているかがわかります。
ジョン・ウィックの名前を聞いただけで「あっ…」と察する同業者の皆さん。

今回はジョン・ウィックのフルコースといった感じで、ホテルのチェックインから、ガンソムリエ、オーダーメイドスーツ(裏地は実戦用)、潜入先の図面や鍵まで用意してくれるおじいちゃん、「現役」だった頃のジョン・ウィックはこうして仕事をこなしていたんだ、ということが垣間見れるので、前作ファンには嬉しいシーンの連続に違いありません。
中でもあの伝説の!鉛筆殺法をスクリーンで拝めるとは!隅々までファン心をくすぐりまくりです。

そして手話のみでコミュニケーションをとり、キビキビのアクションと(((ヒップ)))で見るもの全てを魅了するルビー・ローズもわたしのフェチシズムをこの上なく刺激してくれました。

ジョン・ウィックがこれ以上戦う理由はどこにあるのかといえば、もうワンちゃんを守ることくらいしか残されていない気がします。
それ以外に何故そうまでして生き抜いてやる、と思えるのか、本当に復讐にとりつかれ復讐中毒者になってしまったのか、続編ではそのあたりの内面も扱われるといいなと期待しています。

[投稿No.54]
脩