鹿江光

ジョン・ウィック:チャプター2の鹿江光のレビュー・感想・評価

3.8
≪75点≫:確実に、ヘッドショット。
ブギーマンと恐れられた殺し屋、別名“絶対殺すマン”。前作に引き続き、銃口に迷いはない。歯向かう者をバスンバスンと容赦なく始末していく。惚れ惚れする仕事っぷりである。
今回はアクションもかなりボリュームアップしていて、銃だけでなく、“デザート”のナイフに、愛車のマスタングを酷使するカーアクションに、まるで手足のように使いこなして敵をやっつけていく。息つく暇もなく次から次へと流れるように人が倒れていき、強すぎてもう何が何だが……笑
紆余曲折あって追われる身になってからは、もう街中すべてが殺戮のフィールドと化す。民間人がいる広場だろうが、地下鉄のホームだろうが、電車の中だろうが、出会ったらその次は“生きる”か“死ぬ”かしか選択肢はない。もちろん「コンチネンタル」は例外だ。そんな無法地帯のバトルロワイヤル状態で、確実にダメージを喰らってヨタヨタになりながらも、目の前に敵がいて、手に銃が握られているのであれば、ジョンは圧倒的なスピードとセンスで死体の山を築き上げていく。まるでその時だけは疲れを感じさせない、スタイリッシュな殺し屋の流儀。ここまで来ると、もう不死身なんじゃあないかと思う。
当然3作目はあるであろう終わり方で、もうこの先いよいよ追い詰められたジョンがどう生き抜くのかが、非常に気になる。
久しぶりの共演ということで、少し期待していたローレンス・フィッシュバーンだが、意外とちょい役で拍子抜けした。さすがに共闘はしないよね……残念、モーフィアス。
鹿江光

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