愛犬と愛車を奪われ復讐の鬼と化した元殺し屋による痛快殺戮ショー待望の続編!
なかなか映画を観られない生活が続いていたが、これだけは外せないッ!と息巻いて観てきました。
私が前作で感じたジョン・ウィックの魅力は、冒頭マフィアのボスの言葉を借りれば、「たかが犬と車の為に」一つの組織を文字通り皆殺しにしようとする直向きな狂気だった訳ですが、今作は復讐と言うより積極的に命を狙ってくる敵を返り討ちにしているのが殆どで、私の求めるジョン・ウィックらしさが薄かった様に思います。
それでもガンアクション映画として普通に面白い。
照準に神経を集中させるかの様に体を丸めるあのスタイル。
柔術を駆使して敵を絞め落とすのかと思いきや、頭を固定して確実に撃ち抜く容赦のなさ。
そして彼らが体現する殺し屋の美学は惚れ惚れするほどカッコいい。
それと音。マスタングのマッスルなエンジン音と甲高く乾いた銃の音はとても官能的。
キアヌのキャリアの中ではマトリックス、コンスタンティンに並ぶキャラクターの確立ではないでしょうか。
ぜひ次回作は「えっ!たかが〇〇の為に!?」と我々も驚く復讐劇を期待します。
大事なフィギュアを捨てられたとか、アダルトサイト請求詐欺にひっかかった…。など、想像するのも楽しいですね。