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ジョン・ウィック:チャプター2のmaroのレビュー・感想・評価

4.0
  ストーリー:★★★★☆
 キャラクター:★★★★★★★★★★
     映像:★★★★★
     音楽:★★★★☆
映画館で観たい:★★★★★

『ジョン・ウィック』シリーズ第2作目。
相変わらずキアヌ・リーヴスが撃って殴って蹴って刺しまくる超絶バイオレンスな映画。

今回は戦う敵が著しく増え、ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス) vs 世界中の殺し屋みたいな構図になっているのが面白い。
満身創痍になりながらも、ひたすら敵をぶっ殺し続けるジョンの姿は痛々しくもかっこよかった。

さらに、協力者のバワリー・キングを演じたのが、あのローレンス・フィッシュバーンってのもこの映画で推したいポイント。
キアヌ・リーヴスとローレンス・フィッシュバーンといえば『マトリックス』シリーズでおなじみだからね!
ちなみに、その3部作以来の共演らしい、この2人は。

ただ、ストーリーがちょっと後付け感あったかな。。。
前作は単純な復讐劇だったから、ジョンの動機としても理解できるものだったけど、今回いきなり"誓印"なるものが出てきて、「これなんぞ?」と(笑)
まあ、前作のヒットを受けて作られたから、後付けの設定を用いるしかないとは思うんだけどね。

ただ、どうせならジアナ(クラウディア・ジェリーニ)とジョンの関係性をもっと知りたかったなあ。
今回、彼女の弟であるサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)からの依頼で、ジョンはジアナを殺すことになるんだけど、作中では2人は旧知の仲っぽいんだよね。
だから、ジョンは暗殺の準備中に怒りめいた叫び声を上げていたし、サンティーノに対しても憤慨している節があった。
けれど、ジョンとジアナの関係性がわからないから、そこは感情移入できなかったんだよね。
もう少し2人の関係性が明示されていたら、もっとジョンの気持ちを理解できたと思うんだけど。

あと、サンティーノがジョンを殺す(世界中の暗殺者に狙わせる)動機も、映画を観ているだけではちょっとわかりづらかったかな。
おそらく、口封じとか、あとはいずれ自分の脅威になりそうだからとかっていう理由で消そうとしているんだとは思うけど、いきなりジョン・ウィック名義の口座を開いて700万ドルを設定するから。
この700万ドルも懸賞金とかって言えばわかりやすいのだけど、単にアカウント部から「金額は?」と聞かれたことに対して答えているだけなので、何のお金なのか一瞬わからなかった。

そんなわけで、前作と比べるとストーリー的にわかりづらい部分はあるけれど、キアヌ・リーヴスが敵をぶっ殺しまくるのは安定の爽快感がある(笑)
本人も相当なダメージを受けているはずなのに、それを物ともせずにひたすら敵と死闘を繰り広げていく彼の姿には圧倒される。

(2019.10.2再鑑賞)
(2023.9.21再鑑賞)
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