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ジョン・ウィック:チャプター2のsomaddesignのレビュー・感想・評価

5.0
何が何やら。
終盤のアレは「燃えよドラゴン」オマージュか?

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前作から数日後、ロシアンマフィアから自分の愛車を取り戻したジョン・ウィック。ある晩、イタリアンマフィアのボス、サンティーノ・ダントニオがやってくる。かつて裏社会から足を洗うため、サンティーノに借りを作っていた。その引き換えにサンティーノは決して破ることのできない裏社会の血の盟約を意味するメダルをジョン・ウィックに見せて、姉の殺害を依頼する。
泣く泣く依頼を引き受けたジョン・ウィックはローマに向かい、姉のジアーナを殺害。すると、今度は依頼者のサンティーノからニューヨークにいる殺し屋全員にジョン・ウィックの殺害が命じられる。彼の首に賭けられた賞金は700万ドル。それに対しジョン・ウィックはサンティーノに強い復讐心を燃やし、彼の仲間を皆殺しにすることを誓う。

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キアヌ版「ナーメテーター(舐めてた相手が殺人マシン)映画」の傑作だった前作。まさか続編が作られるとは思ってなくて、嬉しいやら不安やら。
「ナーメテーター」モノの続編が難しいのは、主人公に舐められる要素がのっけからなくて、貧素で弱っちいオッサンが殺人マシン化してく面白味に欠けるからだと思う。暴力に至る動機づけも前作を越えないといけないし。

そう思うと「96時間」シリーズは動機づくりが上手だったなあ。
2作目は悪役側の逆恨みが出発点ていう( *´艸)

「こんなバカはブッ殺されて仕方なし!」と思えた前作のバカ息子から一転。誓約を盾に無理難題を吹っかけてくるサンティーノ。まるで子会社に無理発注かけて喜ぶバカ担当みたいで、それはそれで胸糞悪い人ではあるモノの、見ていて誰がなんでブチ切れてるのか分からなくなってくる。

ストーリーはさておき、ヌルヌル動いて効率的に人を殺してく今シリーズ独特の「ガンフーアクション」が大幅増量。
相変わらずどのへんが「ガンフー」なのかよく分からないものの、相手のキャラや特性に合わせて決め技を変える凝りっぷりがサスガ!
特に対コモン戦の歩きながらサイレンサーで打ち合うの笑った(*´∀`)

優雅で厳粛な裏社会描写もバージョンアップしてるのも笑えたし、
キングスマンな銃器ソムリエはあんだけおおっぴらに商品を出してたらソムリエのフリしてる必要ないんじゃないかとか、防弾スーツ無敵すぎてズルいとかツッコミ出すとキリがない。裏社会といいながら街中に殺し屋いすぎて、むしろカタギのがいないんじゃないか…とか。


とにかく世界一無口が似合う(喋るとガッカリ)俳優、キアヌが死んだ目をして、人を殺しまくるサイコっぷりを楽しむべき!
ネオとモーフィアスの再会が見れたのも嬉しい!楽しい!
でももう続編は勘弁!

62本目
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