Adachi

ジョン・ウィック:チャプター2のAdachiのレビュー・感想・評価

4.1
安定の楽しさといいますか、安定のアホらしさともいいますか、今作の『コンチネンタル・ホテル』と呼ばれる凄腕の殺し屋たち御用達な宿泊施設が存在することと、そのホテル内において、殺しや争いはしてはならないという独自のルールが存在することの荒唐無稽なアホらしさが非常に好み。

一昔前であればおそらく「バカバカしい」と揶揄されそうな内容ながら、このような内容が賛辞を持って受け入れられることは、近年のアメコミブームによるものが大きいのかなと思います。

本作のイタリアンレストランでワインを選ぶように武器のソムリエが吟味した品物を丁寧にお薦めしてくれる。またはイタリアンスーツをオーダーメイドしてくれる仕立て屋も存在する。このコミック的な妄想が爆発したアホらしさも絶妙なラインの楽しさを感じます。

前作に比べ、単純に倒す敵の数やアクションシーンが増えているのも昔ながらの『パート2』らしい嬉しいポイントでして、前作での見どころであった『ガン・フー』は、本作において、もちろん健在ではあるのですが、そこに加え、ナイフとカンフーを合わせた『ナイ・フー』。さらには派手なカー・アクションと、カンフーが合わさり『カー・フー』という、もう何が何だか分からなくなってきている部分も、本作の良い意味でのアホらしさが絶妙な味わいで加味されており、賞賛の言葉を本作に贈りたいと思います。

そして本日もクソ暑かったので、醤油とネギをまぶした『トー・フー』でも食べながら、『ビー・ルー』でも飲んで今日1日の疲れを洗い流します!
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