ちゃみろー

ジョン・ウィック:チャプター2のちゃみろーのレビュー・感想・評価

4.4
荒ぶる最強アサシンをキアヌ・リーブスが演じるアクションムービーの続編。前作のメソメソしたパートがなくなり、スーツを着たキアヌが何の意味もなくモブの悪者をスタイリッシュに殺しまくる、削ぎ落とされたストーリー進行が気持ちいい。カモッラの首領が女になるわけないだろ!ローマの襲名披露式はロンダ・ラウジーの花道入場みたいだったぞ?もし男にチェンジしてもNYの裏社会を牛耳るわけないだろ!みたいなツッコミは野暮である。グラマラスなシーン設定と、ソリッドな劇伴にしびれる。同日に同じスクリーンで「ベイビー・ドライバー」をハシゴしたが、スピード感、音響の迫力共に勝っていた。街中の人間が殺し屋で自分を狙ってるゥ?というコンセプトは一見バカっぽいが、殺人を重ねた者の到達する狂気の一類型であり、ノワールの世界観を明示している、また、キアヌ・リーブスがこれまで演じてきた、現実と幻覚の狭間を限界ギリギリでさ迷うアウトローというキャラクターとの連続性も感じさせ、続編を大いに期待させる。
2017.9.19 映画館(字幕)
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