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ジョン・ウィック:チャプター2のパグレのレビュー・感想・評価

3.6
ジョン・ウィックは最強の殺し屋だ。
どれくらい最強かというと、殺し屋を殺すために雇われた殺し屋を殺すために雇われた殺し屋を・・・というループの最後に位置するような、伝説的な殺し屋だ。請け負った仕事は確実にやり遂げる。

ジョン・ウィックは最強の殺し屋だ。
しかし彼はいちど引退している。愛する妻と出会い裏の世界から身を引いたのだ。
前作では愛犬を殺されたという理由でロシアンマフィアを単独で壊滅させている。
ちなみに今作(チャプター2)は前作からたった5日後の話だ。前作を見ていなくてもストーリー自体は楽しめるが、先に前作を見ておけば彼の人生観や決意じみたものがより一層はっきり掴めるし、ホテルの受付の人を見てホッとした気分を味わったりも出来るぞ。

ジョン・ウィックは最強の殺し屋だ。
彼の戦闘では敵1人ごとに「バンバン!」と2発の銃声がテンポよく響き渡るシーンが多い。
2発目はヘッドショットだ。ぜひ注意してじっくり見てほしい。刺殺や絞殺などの肉弾戦を除いて、銃で相手を殺すとき、それがどんな乱戦であっても彼はほとんどをヘッドショットでしめくくっている。1人ずつ丁寧にだ。
殺すという行為に確実性を伴わせることがもはや習慣になってしまっている。引退していたくせに。

ジョン・ウィックは最強の殺し屋だ。
彼の活動は「コンチネンタル」という組織によりサポートされている。コンチネンタルは相当に古い歴史を持つ秘密結社で世界中に展開されており、ジョン・ウィックを含む世界中の殺し屋のため様々なサービスを展開している。利用の際には殺し屋の間だけで流通している金貨が使われている。
防弾スーツのテイラーや銃ソムリエなんかもいるぞ。
コンチネンタルの敷地内では殺してはいけない、などの鉄の掟もある。

ジョン・ウィックは最強の殺し屋だ。
血なまぐさい世界から足を洗って平穏な人生を手に入れようとしてはいるが、欲深い裏社会の重鎮たちや、何より彼自身が今まで築き上げてきた数々の「ジョン・ウィック伝説」が彼の引退を妨害してくる。

ジョン・ウィックは最強の殺し屋だ。
どうやらチャプター3(続編)がありそうだ。そんな終わり方だった。
はたして無事引退することは出来るのだろうか・・・?

トーマス・アンダーソンは最強の救世主だ。
本作にはモーフィアスも共演している。2人が向き合っているシーンで理由は謎だが笑ってしまった。
壁を走りながらの高速戦闘が始まらなくてよかった。
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