氷雨水葵

ジョン・ウィック:チャプター2の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

5.0
2023年リライト21本目

新作いつかわからないけど予習②

◆あらすじ
壮絶な復讐劇から数日、殺し屋ジョン(キアヌ・リーヴス)のもとにやってきたのは、イタリアンマフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)だ。

サンティーノはジョンに姉殺しを依頼するが、ジョンは一蹴。

するとサンティーノは、ジョンと亡き妻の思い出が詰まった家を破壊。ジョンは再び復讐を決意する―――。

◆感想
続けて鑑賞。個人的にはパラベラムより2作目が一番好き。理由はいろいろありますが、舞台がイタリアで、武器や服を注文するのがいちいちおしゃれで、寺院地下や美術館での銃撃戦が迫力あって、マガジン交換が横にシュッって感じで(説明不足過ぎるやろ)、なんかもう見どころしかないんですよ!!しかも今回は、亡き妻と過ごした家をふっ飛ばされたことへの怒り→復讐という、これまたシンプルな内容。’’誓印’’という新たなキーワードが登場しますが、そんなことを深く考えなくても観れるのが、本作のいいところ。てか、毎回ジョンの家を訪ねてくる警官ジミーがいい人すぎてほっこり。

ジョンがスーツに着替える→ローマ・コンチネンタルへ→ソムリエによるおすすめ銃紹介(グロック 34&26)→防弾仕様のスーツ新調→寺院の図面確認などなど、この一連の流れがとにかくシャレオツ。スーツ新調のシーンでは、社交用かフォーマル用か、ボタンはいくつか、スタイルはどうするか、といったおおよそ殺し屋とテーラーの会話ではなさそうな雰囲気が良い。ボディアーマーを縫いこんだスーツってすごいな!?
そして、ソムリエとの会話も好きで、まるで「パーティーを開くんだがおすすめはあるかい?」といったところ(笑)デザートはナイフで決まり。

本作の見どころは、なんといっても寺院での戦闘シーン。暗いなかでバッタンバッタンと敵を倒していくジョンがとにかくかっこいい。グロックならではの大きめの銃声、当然銃自体も重いですが、それをものともしないスタイリッシュで軽々とした銃さばきを観てほしいです。いやいや、あんなに撃たれたらいくら防弾スーツでも貫通すると思うがね!?というツッコミはなしで(笑)そして、AR15のずどんとくる銃声がたまらない…ダブルマガジンだからたくさん撃っても安心だね(←そこなの?)。ショットガンを含め、こんなに多種多様な銃火器を華麗にスピーディーに扱えるのはキアヌくらいでしょう。YouTubeにキアヌが銃デモンストレーションする動画があがってましたが、的確すぎて驚きの声も出ませんでしたわ…。

そして、本作で1つ印象的なシーンといえるのが、サンティーノが殺し屋本部のアカウント部に連絡して口座を開設するシーン。いわゆる、ジョンの首に賞金がかかったということを意味していますが、これからの展開にワクワクが止まらなくなるシーンでもあります。てか、全世界どこにでも殺し屋がいる世界観なんだね👀そして、あちこちにジョンの正体を知っている人がいて、これだから裏稼業作品ってほんまに面白い。

公開当時は「マトリックスコンビかよ!」とツッコみたくなる(実際ツッコみました)ローレンス・フィッシュバーン共演にびっくりしました。しかも、鳩に囲まれてウヘヘヘな変人じゃないか!でも、こういうキャラクターがのちのちいい感じに効いてくるから嫌いじゃない。7発のみのキンバー・ウォリアー渡すシーンいいな~典型的なM1911で45口径だけど、ジョンの「7発だって?」という反応は正しいな(笑)だって1マガだもん…。

美術館でのシーンもまた迫力があって面白い。ジョンが敵の銃を次々と奪い、ひるむことなく敵をなぎ倒していくから退屈しない。細かいことかもしれませんが、ちゃんと奪った銃の弾数確認する、チャンバーチェックする、撃ち切ったキンバーちゃんと持ってる&ニューマガジン入れる、ここらへんに目がいくから銃好きとしてはダメ(褒めてます)。しかも、何あのオシャレなチャンバーチェック!キアヌのアドリブですかね!?

1作目でもそうでしたが、イアン・マクシェーン演じるウィンストンいい人やな。ラスト、ジョンが公園から立ち去るシーンは印象的で、3作目がこのすぐ後からはじまるのもすごい。追放処分になったジョンはどうなってしまうのか!?という期待感を持たせてくれるラストでした。
氷雨水葵

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