ノラネコの呑んで観るシネマ

タイガー・マウンテン 雪原の死闘のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.3
1946年、国共内戦下の中国で、たった30人の人民解放軍部隊が、農民を守るため絶望的な戦いに挑む。
敵は国民党に通じ、日本軍の武装を奪った匪賊300人。
製作に解放軍の撮影所が入っている事からも分かるように、解放軍バンザイ!のプロパガンダ映画だ。
現在の若い青年が、この戦闘で解放軍に救われた祖父の話を語るという形式で描かれてるのも、今の豊かな中国があるのも解放軍のおかげなのを忘れんな!という事だよね。
まあそれはそれで良いんだけど、プロットがえらく雑なのはいかがなものか。
京劇の演目にもなった実話らしいが、南部虎弾ぽい髪型の悪の首領が余りにもバカで、話が上手く運びすぎw
もっともツイ・ハークのシナリオが弱いのは昔からで、逆に遥かに数の多い匪賊の襲撃から村を守る黒澤チックな攻防戦や、鉄壁の要塞を攻めるクライマックスなど、アクションシークエンスは魅せる。
要は歌舞伎や講談だからこれで良いのかも知れないが、シナリオの完成度がアクションの熱量にずっと劣るので、面白いんだけどプロパガンダの印象を超えられない。
あとこれ本来3D映画なんで、2Dだとあんま生きない演出が多い。
どうせなら3Dで公開して欲しかった。