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フッド:ザ・ビギニングのmatchypotterのレビュー・感想・評価

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)
3.7
“This is not a bedtime story.”

昼は荘園の領主、夜は盗賊、ロビンフッド。
名前は知ってるし、弓の名手であるとか、緑色っぽい頭巾を身に纏ってて、正義のために権力や悪者に立ち向かう勧善懲悪的な童話に出てくるキャライメージはある。でも言われてみれば、誰かに彼の話を子供達に話し聞かせろ、と言われたら難しい。具体的なエピソードが意外と出てこない。Wikiってみたら諸説と言うか、色んな形で描かれてるのね。現代で言うとバットマン?彼も何か色んなタイプのバットマンがいるけどあんな感じ?なのか?
そんな程度の知識しか持ち合わせてなかったので、あえて細かいこととか気にせず、素直に楽しめた。期待し過ぎたような気もするが、それはロビンフッドの知識不足と思えばこの作品が悪いわけでもないかな、と。

戦闘能力高めでアクション重視の、中世ヨーロッパと十字軍の時代背景を舞台に、弓矢ビュンビュンで、若干バディムービーと主人公のドン底からの成長ありの、美人ヒロインと圧政を強いる悪代官と枢機卿がいる、民衆の解放と勧善懲悪をテーマにした映画。
カーチェイスならぬ、馬車チェイス。これはなかなか見物。
もう、作りは王道。つまり、美味しいとこ取り。だから、そこそこ派手な映画をパッと観たいと思って観るなら絶対どこかには引っかかるモノがあると思われる。
ロビンフッドの時代考証だとか、歴史方面のドラマ性をこれに求め過ぎずに行くべし。なぜならば、“This is not a bedtime story”だから。そう話し聞かすための物語ではない、から。

タロンエガートン、良いぞ。今個人的にイチ押し!ホント、頑張ってる。もっともっと活躍してほしい。キングスマンと本作で肉体とアクションはお任せあれだし、SINGとロケットマンで歌唱力に花を咲かせる。この渋い声と甘い顔と強い体。完璧か!このままおかしなことにならずに登り詰めていってほしい。このまま行けばまさにジェームズボンド候補ではないか?応援するぞ!

そして、ジェイミーフォックス、この人の存在感。タロンはこういう相棒に恵まれてるな。

でも、ジェイミーフォックス、フッドが一生懸命存在を隠してるのに、お前は素顔で前に出過ぎだろ。それで、バレるな!とかフッドを叱ることなかれ。
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