恭介

フッド:ザ・ビギニングの恭介のレビュー・感想・評価

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)
3.4
1991年
ケビン・コスナー主演
モーガン・フリーマン、アラン・リックマン、メアリー・エリザベス・マストラントニオ。

2010年
ラッセル・クロウ主演
ケイト・ブランシェット、マーク・ストロング、ウィリアム・ハート。

2019年、本作。

定期的に製作されるロビン・フッド。
やっぱり強烈なリーダーシップを持つ人物が抑圧された民衆を奮い立たせ、巨大な組織に挑む、という物語はいつの世にも通ずるものがあるんだろうか。

ケビン版は当時絶好調だった彼に合わせてヒーローファンタジー調な仕上がり。
特大ヒットしたブライアン・アダムスが歌うバラード主題歌も良かった。

ラッセル版はリアリズムを全面に出した歴史物に近い雰囲気。同じくリドリー監督と組んだグラディエーター的な雰囲気だ。

で、本作はエンターテイメントに振り切った仕上がり。
これが予想してたより中々良かった。
前の2作品も弓矢の魅せ方にこだわっていたが、エンタメ性とCGの恩恵で迫力と爽快感が格段にアップ。

本作もロビンがジャッキー・チェンばりの特訓のおかげでホークアイのような芸当をみせてくれる(笑)

冒頭のシークエンスは場所といい、兵士たちのユニフォームといい、現代の中東辺りで敵に囲まれたアメリカ兵が銃撃されているかのようかシーンだ。
弓矢と侮るなかれ、破壊力や殺傷能力は銃やマシンガンと変わらない。
この辺の描写は多少リアリズムを無視して魅せ方に拘ってる方がエンタメムービーとしては正確だと思う。
破壊力もそうだが、弓矢が飛んでくる音も臨場感があって良かった。

ストーリーにはさほど捻りもなく、話の起伏という点では弱いが、要所要所で手堅いアクションシーンを挟んでいるので、飽きる事はなかった。

ただストーリーで引っ張るタイプの映画ではない為、続編を匂わすような終わり方だったけど、時代が時代だけに弓矢と馬車だけじゃぁ本作以上のアクションの魅せ方があるかどうか・・

シリーズ化を狙ってのビギンズだし、こういうエンタメに特化した作品は、ふとした時に観たくなるので頑張ってほしい。

ターザンとかもグレイストークとか、リボーンみたいなドラマじゃなくて、ありえないぐらいエンタメに振り切った作風にして観てみたいもんだ。

クリス・エヴァンスとかやってくれないかなー(笑)ジャングル・・アッセンブル!とかいったらゴリラとかライオンとか大蛇とか象とかワラワラーって・・

ないな(笑)
恭介

恭介