てるる

クライム・ボーダー 〜贖罪の街〜のてるるのレビュー・感想・評価

3.3
フランス映画「暗黒街のふたり」のリメイクらしい。

保安官殺害の罪で18年収監されていたガーネットが出所。
真っ当な生活を送ろうとするガーネットを再び悪の道に引き込もうとするヤツらや、部下を殺害された保安官が邪魔をする。

元受刑者がなかなか仕事を得られないというのは日本もそうだろうけど、これは難しい問題。

本人が反省したかどうかなんて見た目では分からない。
また犯罪を犯すのではないか、巻き込まれやしないかと思ってしまうのは仕方ないし責められない。

でも中には真面目に更生しようとする人だっているし、それを支援しなければまた道を踏み外してしまうかもしれない。

だからそういう前科があっても受け入れてくれる職場や人間関係が運良く見つかればいいけど、そんな簡単にはいかないんだろう。

最近観た「暗黒への転落」などでも描いていたテーマではあるけど、どの時代でも変わってない。

しかし例えばこの映画でもあったけど、音がうるさいからって脅してテレビ破壊するとか本人にも問題ある描き方はどうなの。

「暗黒への転落」でも仕事で嫌なことがあったからってすぐキレて仕事辞めたりするシーンあったけど、そういうの見るとなかなか感情移入しづらい。

ガーネットでいえば、真摯に向き合ってくれる保護観察官や恋人もいる訳で、どちらかと言えば恵まれてる方なのでは?

とはいえ、母親との再会シーンはなんとも言えない切なさ。

ガーネット役にはフォレスト・ウィテカー。
最近では痩せた姿が板に付いてきた。
ハーヴェイ・カイテルは嫌な感じの保安官役。
てるる

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