あしからず

彷徨える河のあしからずのレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
5.0
昔一度だけ外国映画祭なるもので観て、ずっと忘れられなかった作品。
その時はタイトルが「大蛇の抱擁」だった。

今回改題してイメフォでアンコール上映があると知り急いで鑑賞。
当時と感じ方は違っていたけどあの全能の宇宙感はヒシヒシと伝わってきた。
概念でしか喋れないけど、冬の夜のような澄んだ空気感と宇宙を身近に感じてトランス状態になれる映画。
モノクロに1番適しているのはアマゾンではないか。それくらい深遠で美しい映像。
雄大なアマゾンの前では全てが些事に思えてきっと自分が恥ずかしくなるだろう。
あの神秘感は全部をジャングルが覆い隠してくれているから。
ラストのカラマカテの超映像も好き。

今回もう一度この映画の事を調べ直して大蛇がアマゾン川の意である事を知った。

アマゾンの神話では、銀河から降りてきた地球外生命体が巨大なアナコンダに乗って地上に旅してきたとされている。
そのアナコンダが河となり、そのしわくちゃの表皮が滝となった。
あしからず

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