もやし

彷徨える河のもやしのレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
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コロンビア初の外国語映画賞ノミネート作品だそうです。


物事を宇宙レベルで考えたいときにオススメです。
理解できないわけじゃないけどかなり抽象的な話。


過去にジャングルの奥地に分け入ってジャングルの文化を収集し、後にとても貴重な本を出版することになった人がいた。
その当人はジャングルの中で病気で亡くなってしまったが、本が出版されてしばらくして、またジャングルに興味を持つ男がジャングルに分け入る。二つの時間軸。



一見何の地図もなさそうなジャングル。
でも場所場所には集落があり、それぞれ全く違った文化で成り立っている。これが不思議でならなかった。
何も新しい情報などないはずなのに、住民が語る言葉は一般論とそう遠くない。会話がちゃんと成り立っている。
それどころか、とても本質を突いているような気がする。

現在以外のものは全て別の概念になる、という考え方が印象的だった。
過去の自分を撮影した写真も、これはその概念であってもはや私ではない、と言う。そういう世界の成り立ちがあるのかもしれない。




タイトルからも感じるように、ジャングルは具体的にも抽象的にも迷路のような作りになっている。
入り口があって出口がある、という単純なものではない。1+1は2ではない。
それは宇宙の構造をも思わせる、ということをこの映画は描いてる。
このジャングルという世界でずっと暮らしていると、そういったことに思いを馳せながら生きることになる。
その感覚とは果たして…



自分が感じ取った部分はそういうところかな。
辛くなったら宇宙レベルで物事を考えようってことですね! 私も絶賛実施中です…笑
でもあんまり広い視点で見すぎるとなんか生きてることとかどうでもよくなりそうだよなあ… 執着とかもなくなりそう。
もやし

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