ユタ

ユタの感想・レビュー

2016/09/29
ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます。

終始安心してみれる。予想通り素晴らしかった。基本的に絶賛モードなのですが、

少し気になったことを。
「ハドソン川の奇跡」っていう邦題、これはまずいんじゃないか?ということ。



この物語って解像度を上げて物事を見ることの大切さを教えてくれてる気がしていて。
なんとなくあの事件は全員生還して良かったね、めでたしめでたし、じゃなくそこにはそれぞれの人にそれぞれのドラマがあって。
今回はサリー機長の視点で嫌疑をかけられたことや、家族との事、内面のゆらぎなど細部を紐解いて描いている。

人的要因を考慮しない調査委員会が最後、ついにあの事故においてサリー機長が”X”でありこの”X”がなければあの日の計算式に全員生還という答えはでなかった、みたいな事を言うのだけど、
それに対しサリー機長が、それは私だけでなく副機長、乗組員、乗客、救助隊、管制室、、などすべての人々だ、みたいな事を(劇場鑑賞のみなのでうろ覚え笑)言う。

それに付け加えれば、あの事件に関わった人々すべてまとめて大きなひとつの”X”じゃなく、それぞれがひとつひとつの”X”だったのだ。

”それぞれの人生を生きてきた人々”があの事件によって一点でまじわり、「全員が無事に生還する」という共通の目標に向け全力を尽くした。そして目標を達成し、それぞれの人生を生きていく。そこに胸打たれた。

だからこその原題の「サリー」(あの事件に関わった”1人”としての)な気がして。ハドソン川の奇跡、みたいにザックリとまとめるのに違和感。

さらに最後のエンドロールのあれも個人的にはいらなかった。