短い時間で収まるようにできるだけ余計な情報をカットし、さらに時間軸をバラバラにするという演出により観客にもこのパイロットと同様に事故当時を振り返る、検証するという体験をさせている。
原因がどうであれ結果がどうであれ、想像を絶する体験をしたパイロットと乗務員と乗客。それぞれがそれぞれの立場で最善を尽くし、そして「生きたい」と願った。それが奇跡と呼ばれる結末を引き起こしたのだろう。
今までの経験からして、実話を基にした映画は個人的にハズレが多かったんだけど、本作はなかなか好きだ。
『フライト』と違うのは、こっちは登場人物全員いい人、『フライト』は主人公以外みんないい人。