Imogen

ハドソン川の奇跡のImogenのネタバレレビュー・内容・結末

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

・事実に即した淡々と進むストーリー仕立てでありながら、静かな感動を呼び起こす佳作でした。
映画を見終わると、この"奇跡"は、不時着と救出劇に関わった全ての人が自分のすべきことを全力で成し遂げたからこそ起こすことができたものだということをしみじみと理解できる。
・前半は、一介のベテランパイロットから突如として"英雄"となり、自身を取り巻く環境ががらりと変わってしまった機長をはじめとした、一気に注目の的になり非日常の中に置かれることになった当事者たちの物語が展開される。
・英雄視される一方で、着水を決断した彼の判断に疑問を呈する声もあり、緊張状態からくるストレスから悪夢さえ見る機長の姿に、華々しい報道の裏側にある当事者の生の姿を見ることができる。
・航空機に詳しくなくても、当該機がどういう状況にあるのか分かりやすい作りだった。あれは確かに空港まで行くのは無理だ…。
・コックピットでのサリーとジェフの冷静な判断と流れるような対処が本当にすごい。
イレギュラーな事態の最中で、マニュアル頼りにならずに最善の策を選択して実行していく手腕に本物のプロフェッショナルの姿を見た。
前例のない緊急事態の中で、経験則から一瞬一瞬の判断を下し、結果として全ての命を救った。
例え空港へ辿り着くことができる計算だったとしても、サリーのしたことは偉業に変わりはないと思うけど、やっぱりサリーの判断は正しかったと分かるシーンはやった!とガッツポーズしたくなった。
・あ、あと航空機の音響が良かったな。
Imogen

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