ブレンダン

ハドソン川の奇跡のブレンダンのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
3.2
英語のタイトルは機長の名前そのままのSullyです。アメリカ人にとってはパイロットのサリー機長と聞けば「あっ、ハドソン川の」ぐらいの有名人なのかも。
少し観ただけでクリントイーストウッドの映画だと分かるぐらい‘らしい’作品です。
実話の映画化ですが実際の事故は映画にするには短すぎるし、ただの美談になってしまうので多少事実と異なる味付けがなされます。
つまり果たして川への着水という選択は正しかったのか?空港に帰還すれば難なく着陸できたのではないか?だとすれば彼の行為は無駄に乗客を危険に晒しただけなのでは?という問いを出発点に映画は始まります。なるほど確かにそうかもしれないと思わせる演出は見事です。
後知恵で非難することは可能だが人間はその場であらゆる可能性から判断しなければならない。その判断には経験がモノを言うし、なぜ奇跡が起きたかと言えばそれは全員がベストを尽くしたからだ、という至極真っ当な結論で終わります。誰もが結末を知っている事故から当たり前の結論を導き出しているだけなのにこんなに面白い映画にできるのが名監督の手腕なのかもしれません。
まぁでも調査委員会があんな杜撰なシミュレーションするはずないですけどね。