ハドソン川の奇跡の作品情報・感想・評価

ハドソン川の奇跡2016年製作の映画)

Sully

上映日:2016年09月24日

製作国:

上映時間:96分

3.9

あらすじ

「ハドソン川の奇跡」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

調子に乗って書いたら何らかの期末レポートみたいになってしまった(いつか流用するまである)。要するに傑作だったと思います。

 主人公の想像や夢の中に現れる「ニューヨークの高層ビルに飛行機が突っ込む事故」のイメージや、「ニューヨークでこんな良いニュースは久しぶりだ。特に飛行機関連ではね。」というセリフからうかがえるように、本作は明らかに9.11を意識している。そして本作での問題は、「過去の出来事について真実を語ることができるのは誰か」ということに他ならない。
 9.11においては、誰もが一度は見てしまったことがあるであろう、あの決定的瞬間をとらえた例の映像が何よりも説得力を持って事件の“真実”を伝えてきた。繰り返し流されたあの映像とそれに続く「テロとの戦い」を標榜した戦争という展開は、ほとんど『インデペンデンス・デイ』といったコテコテのハリウッド映画のようだったとしばしば指摘される。センセーショナルな映像を流すメディアと、ハリウッド的な物語の文法に従うアメリカ政府によって事件の“真実”が形成され、現実がまるで映画(あるいはビデオゲーム)のようになってしまった、というのが9.11という事件の一面であったといえる。(このあたりは、大塚英志『サブカルチャー反戦論』『キャラクター小説の作り方』参照)
 このような文脈で見れば、本作は9.11以降の映画(あるいはビデオゲーム)のように感じられるようになってしまった現実を、生身の人間が生きる場として回復するための試みであるといえよう。本作では、特権的に真実を語ることができる者は存在しない。バードストライクから着水まで208秒という短さゆえに、マスメディアは9.11の時とは違って決定的な瞬間を捉えることはできないし、一見客観的に見える飛行データやシミュレーションにも誤りが見つかる(この場面では「現実はビデオゲームではない」という示唆的なセリフがある)。最終的にその正しさが証明されたように見える機長も、ラストで自らその特権的役割を否定する発言をする。(物語の終盤で、彼の妻が機長も犠牲者でありえた155人のうちの1人であったことに気づいたと述べるのも興味深い。)あらゆる関係者は、結局のところ、過去の出来事の“真実”について部分的な記憶や記録を持っているに過ぎない。
 本作における事故の回想シーンは、そのような部分的な真実を少しずつ集積することによって“真実”に迫ろうとする試みとして理解できる。ここでは、様々な関係者の視点を追加しながら、同じ事故の場面が少しずつ違うやり方で何度も語りなおされる。例えば、管制塔の視点を大きく取り入れたバージョンでは、通信途絶から着水直前まで機内の様子は映されない。このような、それぞれの関係者が知りうることが部分にすぎないという意識は回想シーンを通して頻繁に見ることができる。
 このように、一方で過去の出来事を完全に再構成することの不可能性を了解しながら、他方わかり易い英雄的な物語に陥ることもなく、一人ひとりの人間が持っている記憶と記録の集積によって少しでも“真実”に近づこうとすることが、映画でもビデオゲームでもない生きた現実を取り戻すための手段なのではないか。このような見方をすれば、エンディングで実際の機長夫妻と乗客が再開する映像を背景に「155は数字にすぎないがその一人ひとりに顔がある」と語られたことが、単なる感動実話演出以上の意味を持っているように思えてくる。
 ある意味ではもどかしいようなゆっくりとした“真実”への歩みを、法廷サスペンス的プロットと丁寧な人間性の描写によって全く飽きないエンターテイメントに仕上げたというバランス感覚まで含めて、本作は傑作以外の何物でもないと思う。
柚餅子

柚餅子の感想・評価

3.4
泣くほどの感動は無い。

けど、ラスト15分のザワザワ感はすごい満足感ある。

やる気のない時に見ると少し中だるみするように感じられた。
るな子

るな子の感想・評価

3.0
物語というよりはドキュメント映画でした。
事実を淡々と再現して物語のように構成し直しているだけ。
こんな事実があったのか、というのを知りたい人には最適だと思います。
物語として見たい人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
ymyk

ymykの感想・評価

3.5
不覚にも(?)随所で泣いてしまった
techu0310

techu0310の感想・評価

3.6
公聴会でボイスレコーダーを聞いたあと、あらためて機長と副機長が讃えあったシーンは印象的。
「誇らしかった」
mai

maiの感想・評価

3.9
鳥、お願いだから飛行機の前を飛ばないでね
あんこ

あんこの感想・評価

3.8
2009年にアメリカで起こった飛行機の不時着水事故を映画化した作品。
バードアタックから両エンジンの停止。
機長の判断でハドソン川に不時着し、乗員全員が生還することができました。
市民に英雄と称えられる機長でしたが、そんな中事故調査委員会のシミュレーションでは近隣の空港まで辿り着くことが出来るとの報告が…。
果たして自分の判断は正しかったのか。
機長役のトム・ハンクスはハマっていますね。なんと言いますか、悩む姿が似合う。笑
事故当時の状況を徐々に振り返る流れなんですが、全てが明らかになった時はそれなりのカタルシスを感じる事ができました。
割と観やすい万人向けの作品だと思います。
ジーナ

ジーナの感想・評価

3.5
しょっぱなのCGがショボい印象を受けましたが、全体的に完成度は高い。

ただ、淡々としすぎて、上手くいきすぎな部分もあり、ちょっと残念。
もっとピンチになる場面が欲しかった。
まぁ実話だからしょうがないか。

トムハンクスの演技は相変わらず上手い。
緊張感もあり、観て良かったです。
ら史実がとてもリアルに描写されてると感じた。
クリントEの映画はもはやどれも見逃せない!
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