Y1
思いの外 面白かった。
正に向かって飛ぶ矢印。
負に向かって飛ぶ矢印。
±0地点のある夏休み、それらの矢印が最初で最後の交わりを見せる。
夏休みが終わると、それらは軌道を変えることなく、再び自分たちの道へと進んでいく。
ちゃんと白と黒の対比が作られていて良かった。
コメディとシリアスのバランスが抜群。
だが、バランスが良いだけで、所々の小ボケはいちいち寒い。変な演技も すごくいらない。その部分が ちゃんと面白かったら、この映画は 最強であった。
コメディの部分に比べて、シリアスな部分は、けっこうメンタルにのしかかってくるぐらいのブラックで とても良かった。
ポスターも 予告編も そんなブラック要素を出していなかっただけに、良い騙され方をした。
ただ ほんとに、笑いだけ。そこだけちゃんと面白ければ。。。惜しい。
岸井ゆきのの顔アップから映画が始まる奇抜さは最高。一気に引き寄せられた。のに、タイトル出しの雑さ。
惜しい。
そして、岸井ゆきの 可愛い。
最後の踏切シーンでも、なんでも良いから 何かあって欲しかった。
なんか、最後も雑。
本当に惜しい。
丁寧さ1つで、もっと満足感がある映画に仕上がったんだと思うのに。