タラコフスキー

ディザレット(原題)のタラコフスキーのレビュー・感想・評価

ディザレット(原題)(1995年製作の映画)
3.4
風景をただじっと映すジェームズ・ベニングのスタイルとセンスはメカスやストローブ=ユイレっぽくもあって嫌いじゃないし、前半モノクロでサイレント風なのも好みではあるけど(おそらく現代の風景を昔風に加工してみたかったのだろう)、さすがに静かな景色にナレーション付けたものを80分も垂れ流すのは挑戦的すぎやしないか?

あと前半を19世紀中頃、カラーになってから20世紀前半って提示するのはあまりに嘘とわかりやすすぎて、年代が近づいても真実味が強くならなかったから、もう少し本当にその時代に撮ったのかもしれないって年代(前半なら20世紀初頭なりに設定するとか)に最初からした方が良かったかも。

でも基本眠くなるとはいえカラーになった瞬間には少し驚きがあって、執拗に同じことを繰り返すと些細な変化にも敏感になるという好例にも思えた。

でも出来としてはランドスケープスーサイドとかの方が普通に良かったように思うし、何故これが1001の映画に選ばれてるのかは不思議。(90年代前衛映画の典型ってこと?)