クリーム

火の山のマリアのクリームのレビュー・感想・評価

火の山のマリア(2015年製作の映画)
3.7
くグアテマラの映画は初めて。マヤ族の人達の生活や風習を知る事の出来る貴重な作品だと思います。面白みは無いけど、考え方や行動が予想外で、退屈しませんでした。世界にはこんな地域があるんですね。興味深い作品でした。
17歳のマヤ人·マリアは、グアテマラの火山の側で農業に従事する父母と生活していた。困窮にあえぐ一家は解決策として、地主イグナシオにマリアを嫁に出そうとする。だが、マリアの心はコーヒー農園で働くペペにあり、彼の子供を身ごもってしまうのでした。



ネタバレ↓



マリアが妊娠していると知った母は、即決で中絶しなきゃと言います。中絶する文化があった事に驚きました(信仰に背く事になるんじゃ?)。しかも良く解らない液体を飲んで、山でジャンプするって言う意味不明な中絶方法。案の定失敗で、産む事に。しかし、仕事の当てもなく土地を追い出される事を恐れた一家は、ヘビを追い払い農地に種を植えてしまえば追い出されないだろうと、蛇駆除を試みます。マリアは母親が言っていた迷信「妊婦が発する匂いでヘビを追い払う」を実践します。そんな訳ないので、マリアはヘビに噛まれ、イグナシオの車で病院へ運ばれます。
スペイン語が解らない家族に変わり通訳として医師と話したイグナシオは、母子共に無事で、貧困層の農民には国からお金が出ると聞きますが、家族には、「子どもは死んだ」とだけを伝えます。後日、葬儀をして貰ったお金の一部を渡してたが…。マリアは子供が死んでいないと解っていたと思う。そして、再びマリアの花嫁姿で終わります。
内容は、貧困に喘ぐ村人が地主に自分の娘を嫁がせると言うありきたりな話なのですが、彼等の暮らしぶりや行動が興味深か過ぎて、驚きの連続でした。
豚の種付け時にラム酒を飲ませてその気にさせたり、両親は若い娘が寝ている隣で、おっ始めます。
あり得ない!と思ったのは、クズ男のペペに一緒にアメリカに連れて言って貰う為「ヤらせろ」と言われ、1度は断りますが、夜の酒場の裏口でペペを待ち伏せます。しかも外のトイレらしき場所の横。で、吐くまで酔ったペペを誘惑して、処女喪失。その場所の横で、男が立ちションして、ペペはゲー、ゲー吐いてたのに…。無理、無理。しかも相手はクズ。そんな事する?思考がついて行かなかったです。あんまりにもな事が続くので、気の毒な境遇を忘れそうになった。貧困故に望まない結婚を強いられ、逃げようと試みるも結局、どうする事も出来ない主人公は絶望的な顔をベールで隠して、嫁いで行く。息苦しいお話でした。イグナシオも回りに若く美人な女性がいないのでマリアに執着して、色々やらかした彼女でも良いと言う。私達の考えではついて行けないのが面白かったです。
クリーム

クリーム