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火の山のマリアのkabcatのレビュー・感想・評価

火の山のマリア(2015年製作の映画)
3.6
グアテマラの映画は初めて観たかもしれない。物語自体はわりとありふれたものだが、火山といった厳しい自然に囲まれた貧しい生活風景、土地や民族の風習、そして主人公マリアの印象的な表情(目ヂカラのすごさ)で、土着的な力強さを感じさせる作品になっている。終わりの方は少々混乱する(赤ちゃんは誰がどうしたのか、とか、イグナシオはそれでいいのかとか)が、最後のマリアの表情に、今自分を取り囲む状況を受け入れるしかない、というような絶望感が漂うのがせつない。
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