KnightsofOdessa

Tongues Untied(原題)のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

Tongues Untied(原題)(1989年製作の映画)
4.0
["黒人男性が黒人男性を愛することは革命的行為だ"] 80点

AIDSが問題になる以前の短い期間に製作された黒人のゲイに関するドキュメンタリー。黒人でありゲイであるということはアメリカにおいて相当ハードな扱いを受けるであろうことは想像に難くない(そして実際に受けていたことが当人たちによって証言される)が、そんなことは跳ね返せ!自分を偽るな!というリッグスの声が聴こえてくるエネルギッシュな作品だった。

リッグスはエセックス・ヘンフィルという詩人の書いた作品を本人に朗読させている。映像自体も"可視化された詩"という感じがする。人の声が徐々に重なっていくとことか気に入ったわ。もしかすると「BPM ビート・パー・ミニット」の心拍音描写は本作品から取られているのかもしれない。

エディ・マーフィとかスパイク・リーは自分の映画やトークショーで黒人のゲイをバカにしていたとのこと。

ちなみに、リッグスも1994年にAIDSで亡くなっている。
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