安堵霊タラコフスキー

フィルムの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

フィルム(1966年製作の映画)
4.3
まず映画自体のことでないけど、サミュエル・ベケットが何故バケットで登録され、しかも脚本書いてるのにキャストの欄にどうしているのか、そこをちょっと担当者に問い詰めたくなった。

さてこのサミュエル・ベケットの脚本をベケットの舞台を演出したアラン・シュナイダーが監督してボリス・カウフマンが撮影しバスター・キートンが主演を務めた短編、バスター・キートンがラストまで映らないというか映るのを拒否している点や圧迫感ある目の演出等サイレント的かつ超現実的で、コクトーやデュラック、ブニュエルの初期二作を思わせる作風は素直に面白かった。

それにしてもキートンを主演に据えたのは、やはりキートンも現役時代視覚的実験性に富んだ映画をいくつか撮っていた為であろうか。