金春色

ふきげんな過去の金春色のレビュー・感想・評価

ふきげんな過去(2016年製作の映画)
4.0
退屈に倦んだ主人公の日常に突然現れ波紋を広げる伯母。モヤモヤした感情を発散することも言葉にすることもできない主人公と過去も今も爆弾でどうにかしようとする伯母。終始ふきげんな主人公が最後に見せる笑み。伯母の過去はハッキリとは明かされないし、あの後どうなったのかも分からない。でも人生は劇的なことの連続というわけではなく、大したことない日々の積み重ねでしかなくどうってことも起こらない日ばかりでそう簡単に人生は変わらない。主人公の心情に変化が生じた最後、ちょっとだけ日常が良い方に向かうのかなと思わせられる。なかなか深いセリフがあり良い。
金春色

金春色