めちゃくちゃ面白かった。1人の女性が不思議な世界に迷い込み、成長する物語でした。
この映画の素晴らしいところというか、ぐっと面白さを引き立てているのはやっぱり主人公の決断力に欠けていて儚く脆い女性を演じた黒木華ですね。クソ女だなって思わせる演技は素晴らしすぎました。本当に見ていて彼女の意思のはっきりしなさにイライラします。そりゃどんどん騙されるし不幸になりますよね。
もちろん他の俳優女優も素晴らしかったです。個人的に一番好きなのは綾野剛演じる安室ですね、あの喋る前にうん、って言うの癖になる。凄く優しいけど凄く怖い不思議な存在でした。Coccoもしかり。
終盤の涙と笑いが入り乱れるシーンは何かすごいものを見た気になりました。
なんでこんなに良かったのか考えたんですけど、今生活しているこの世の中から本当に一歩だけ外れた道に迷い込んだらこんなかんじだなって思えるくらい絶妙なとこをついているからですかね。
きっとこういう出来事って現実にもあるんですよね、たまたま僕たちが主人公になっていないだけで、今回は偶然にも黒木華が主人公になっちゃっただけなんですよ。平和主義の僕はああなりたくないのでSNSでの何気ない呟きには気をつけようと思います。ランバラルの友達ですからねって言ってくる悪い奴がいるかもしれないしね。
