この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ。
街中で手を振ったりなんかして、いきなりから痛々しい。
とにかく七海が主体性が無さ過ぎて無防備過ぎて。
自分の中でギリギリセーフとギリギリアウトのシーンが繰り返されて、見ていてしんどかったし、長かった。
世の中は世知辛く、都会で生きることは孤独で、だけどなんだか本当はとても簡単な幸せをいくらでも見つけられるような気がした。
私なんかのためにコンビニの店員が商品を一生懸命袋に詰めてくれるような。
三人は勿論ほんの脇役の人たちまで本当に余りにも違和感なく、何故かどの人も美しく人間らしく、素晴らしかった。
声だけの不登校の彼女の生徒さえも。
最後の彼女と七海のやりとりや七海の笑顔も、心にしみじみと染み入りました。