これは映画館で観るべきだった、と思わず悔やんだ本作。
面白かった!
世界観とか関係なく、単純に視点が面白くて新鮮だった。
おかえり、岩井俊二!
”リリーシュシュのすべて”でも思ったけれど、岩井俊二の時代の捉え方は的確でそれを活かすのが上手。
SNSでのコミュニケーションが当たり前になって、気付けば本当の友達なんかいない。
孤独をぶつける場所もない。
Coccoの為にこの役を書いちゃう岩井俊二はクレイジー。
ていうか、Coccoってこんなに演技上手だったんだ!?
この作品は監督がどれだけ主演のふたりを大好きなのかが伝わってくる。
最初からすごく好みだったけど、黒木華が高校教師の主題歌を歌ったあたりで好きが爆発した。
リップヴァンウィンクルはフランス版の浦島太郎なのだそう。
この作品での竜宮城は古いお屋敷。
現実から引き離したような世界が心地よかったなあ。
Coccoの終盤のセリフが伝わりすぎて、最後は苦しかった。
綾野剛がいい味出してたけど、郭智博がちょい役で残念。
あとどこのドスの効いたおばさんかと思ったら夏目ナナで笑った。
希崎ジェシカ浮いてたな〜。