Zuidou

リップヴァンウィンクルの花嫁のZuidouのレビュー・感想・評価

4.9
黒木華って実は世界一可愛いんじゃないだろうかと思わされる。少なくとも今この瞬間自分の中では彼女がナンバーワン(でもきっとすぐ変わる)。一人の女性が強さを獲得するまでの過程を描く成長譚だった。誰もに当てはまることではないだろうけど、東京で生きるために一番必要なのは「タフさ」である気が、上京して一年ちょっと過ぎた最近していて。「東京ってどんなところ?」と訊かれて笑いながら「どんなところなんだろうね」と返す彼女からまさにそれを感じた。そして優しさも悪意もまるっと包み込むようなあの「ありがとうございましたー!」を聞いちゃったらもう生きている限りどうしても視界から消えてくれない金についての悲喜こもごもすらなんだか大したことじゃないように思えてくる。綾野剛の善でも悪でもないキャラクターも本当に良い。どことなくあの人の演技は噓っぽいというか、全部が狙ってやってるようなあざとさがあるような気がしてたんだけど、あまりにも浮き世離れした雰囲気があるせいでそう見えてただけだったのかもしれないと思った。