イホウジン

リップヴァンウィンクルの花嫁のイホウジンのレビュー・感想・評価

3.9
いろんな意味で、時間が全てを解決したかなという感覚。

休憩なしの180分という長尺な映画なだけあって、一人の女性の人生の一部分をそっくり切り取ったような映画である。しかも、結果的にあれは黒木華だから成立できた映画だったように感じる。音楽が大きくなり映画の核となるシーンの選び方も、絶妙。
主人公の悩みは時間とともに解消されていく。

正直言って、とても荒っぽい映画であるのは事実。結局映画の軸となるテーマはどれだったのか分からなかったし、綾野剛のキャラクターに謎が残りすぎるし、ツッコミ所は満載である。
しかしながら、そういった点もまた時間によって解決される。なぜだか観終わった後に、「ツッコミもあるけど結果往来でよくない?」と思わされた。
イホウジン

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