さや

リップヴァンウィンクルの花嫁のさやのレビュー・感想・評価

3.7
喉の奥に絡まった痰がずっと取れない、みたいなもどかしさとか気持ち悪さがずっとあった。
言葉にすることの大切さ。主人公は生きるすべは持っているがそれ以外はなにも持っていない。何もかも人任せ。めちゃくちゃ鈍感だけど、もうそれでいいんだと思う。それがいいんだと思う。
ちょっとかじったいびつなクッキーみたいにボロボロボロボロどんどん崩れていく。何もかもがいびつだった。幸せの形は曖昧でいびつ。心に空いた穴の形もいびつ。わたしはそのいびつなかけらが心に刺さって痛かった。
どのシーンを切り取っても美しい夢のような世界はさすが岩井俊二。