ジャック

コンカッションのジャックのレビュー・感想・評価

コンカッション(2015年製作の映画)
4.0
ウィル・スミス演じるオマル医師が、NFLの現役、引退選手の
コンカッション(脳震盪)の問題を公表しようと奮闘する実話。

いくつかのスポーツでコンカッションの問題が考えられるが、主に
問題となっているのがアメリカでNo.1人気スポーツといっていいNFL。
作中でも、口では神がNo.1 としながらも、人差し指ではNFL がNo.1と
語っていたのが印象的。
現役選手も含まれるが、引退選手が長年タックルをうけた影響により、
脳に損傷を受け、うつ病や精神病、錯乱の症状が起き、自分自身では
コントロールできず、最後には自殺にまで追い詰められてしまう。

2005年から問題は始まっているが、現在も進行中の模様。
スポーツビジネスとしては最大の収益が得られるため、そう簡単には
終われないだろう。
親としては、できればやらせたくないだろうが、ハングリー精神が
高い子供などは、この問題に恐れずにプロ選手になるため、練習するのだろう。
それが、ラストシーンにも表れている。

映画「しあわせの隠れ場所」からのNFLつながりでこの映画を
見るに至ったが、問題が問題のため、シリアスな内容。

テンションが高いウィル・スミスを今まで見てきたので、重厚な
役をはじめて見て、大分印象が変わった。
どこまでが事実なのかは分からないが、奥さんとの馴れ初めが薄い気がした。
主題はコンカッションなので仕方ないが、うまく描けていればなおよかったかも。

アメフト好きな人もそうだが、スポーツ好きな人にはおすすめしたい。