おかしなガムボール

コンカッションのおかしなガムボールのレビュー・感想・評価

コンカッション(2015年製作の映画)
4.1
【実話】子育てしたい人、スポーツ好きは必見。

【good】
・頭への衝撃は、重度の認知機能障害になる可能性大!って事を 勉強できる
・アメフト知らなくても見れる
・信念持って闘うDr. カッコいい
・シリアスだが、テンポよく、のめり込んで見れる 面白い!

【bad】
・シリアスな問題の映画なので 精神的に疲れる(けど、緊迫感が伝わって良い)

■感想・ネタバレ

子供の頃に
「頭を叩くと 細胞が破壊されてバカになる」と、よく 聞いたのを思い出しました。

武道やボクサーとかも同じなのかな…

人間の脳は、60Gで 気絶するそうです。

それを100Gの衝撃(ハンマーでヘルメットをガツンと叩く)が加わってるのが、
アメフトなんだとか、、、

おおおー。恐ろしいよ、、、。




オマル医師が発表しなければ
アメフト選手は
今もずっと知らなかった事…


ヒーロー・憧れ・有名になる・リッチになる。いろんな思いで アメフト選手になる人がいると思う。

しかし良い面だけでは
カバーしきれない現実があるんですね…


それは
若くして脳障害を患う危険性28%
という、アメフトの代償



●ストーリー↓

アメフト選手が引退後に
相次いで自殺をする世の中だった。
それも、若くして。。


病理解剖のオマル医師は、
アメフト(脳打撃)と脳損傷の
関係性を発見。

2005年に、論文を出す。
(割と最近の出来事やん!)



しかし
アメフト業界・政界は
アメフトの人気が無くなっては困る。

オマル医師らは、
脅されたり 全面否定される。
その論文は 嘘つき扱いされ
ほうむられる。


信念をかけて、
アメフトと脳損傷の関係性を
公表しようと戦ったが、
逮捕してやる!と脅されため
泣き寝入りをする事に。。。


そんな矢先、
1人のアメフト選手が また自殺。
もちろん、脳障害に耐えられなくなった事が理由。


その選手は、遺書を残した。
オマル医師に 「検死解剖に使って 役立ててくれ」とお願いを 残した。

彼の遺書は ニュースで取り上げられ
この事をきっかけに
世論が危険性に注目した。

アメフト業界で儲けてる経営陣や政治家は
もう この事実を
揉消すことができない状況となった。

オマル医師は
正式に論文を発表することができた。

後に、
アメフトで脳に打撃を与えるたびに
CTには写らない 脳の損傷が増え

アメフト選手の28%が
若くして重大な認知機能障害
(脳が機能しなくなる病気)
になると発表された。

最近では
脳障害にならないように
20代のうちに 引退するアメフト選手も多いようだ。



アメフトチームにも
専属のドクターはいるが

チームドクターは、
「チームドクターとして働くことは
連盟のやり方に 手を貸すことで、
どんな手を使っても
人気選手を 試合に送り出す。」

と映画の中で言っている。
こわい。


「テーピング、注射、バイコディン、
トラドール、リドカイン、パーコセット、
レクサプロ、ゾロフトなど」
「これは医療とは呼べないビジネスだ。」
とも、、、

この言葉にプロスポーツの恐怖を感じる。