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ゲット・サンタ! 聖なる夜の脱獄大作戦のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2014年のイギリスの作品。

監督は「トライアングル」のクリストファー・スミス。

あらすじ

クリスマス直前に2年ぶりに再会した父子がソリが墜落し困っていたサンタクロース(ジム・ブロードベント「ドクター・ドリトル」)を救う。その後、ソリが墜落した際に捕らえられたトナカイを救うため、サンタが刑務所に収監されてしまったことで、父子はサンタを救うため、奔走する。

U-NEXTにて。

GW第三弾は季節外れのこのクリスマス映画。

クリスマス、特にサンタが実際に登場する映画は数多く存在するけど、これは少々変わり種。

なんと、サンタが逸れたトナカイを取り戻そうとして、刑務所に収監されちゃう!

また、刑務所のシーンで面白いのが所内で舐められないように見た目をコワモテにしちゃうんだけど、その髪型がなんとコーン・ロウ!!いや、イカつすぎんだろっ!!

でも、サンタさんって恰幅があるからその髪型も似合っちゃってて、サンタfeaturingコーン・ロウの組み合わせ…意外とありだなと思っちゃうから不思議笑。

でも、見た目は変わっちゃっても所作は優しいサンタさんまんまだから、そのギャップもまた面白い。

また、所内のクリスマスの飾り付けやプレゼント作成もプロのテクですぐさま囚人たちの心も掴んじゃうのは流石。

演じるジム・ブロードベンドの優しさとコミカルさ演技と相まってそこら辺のシーンはどれも面白かった。

また、父子の再生物語としての側面もなかなかで、主人公のスティーブ(レイフ・スポール「メン・イン・ブラック:インターナショナル」)は「逃し屋」をやっていて捕まり、刑期を終える頃には、元奥さんは再婚してしまっていて、なかなか息子のトム(キット・コナー「リトル・ジョー」)にも会えない始末だったんだけど、サンタを助けるために奔走する中で徐々に親子の絆を取り戻していく。

はじめはサンタが本物かどうか半信半疑だったスティーブもトムの純粋さに絆されて嫌々ながら行動を共にし、ラストは「逃し屋」の経験で刑務所に潜入するんだけど、サンタのひみつ道具の通り抜けフープや停電マシン、ウンチ銃などギミックに凝った道具が登場するのも楽しかった!

ラスト、サンタがトムにかける「大人は子どもが望むほど大人じゃない、子どもから愛を学ぶ。」というセリフも子どもの夢の象徴でもあるサンタが言うとなんか含蓄あるように感じるなぁ。

ただ、終わり方は上述のセリフの後、かなり早急に終わってしまうので、その後スティーブが逮捕されされたのかとか、トムとの関係性はどうなったのかなど後日談などが語られないまま終わってしまったのは残念。

なので、後半まですごく良い調子だったのに、ラストにかけてしりすぼみしてしまったという印象で、これだとフィルマークスの評価も妥当と言わざるを得ない。

もうちょいで、クリスマス映画の良作の部類に入りそうだっただけにすごく惜しい出来の作品。
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