戦国自衛隊の作品情報・感想・評価

「戦国自衛隊」に投稿された感想・評価

生まれて初めて映画館で見た映画。当時の感想は5.0 だった。
menomarori

menomaroriの感想・評価

3.0
時々ミュージック・ビデオみたいになるのがなんだか変。
70年代や80年代の他の映画でもあったような気がするが、この時代の流行だったのかな。
懐かしい我が青春の角川映画。私が小中高の頃全盛でした。それぐらいの年頃が一番楽しめる映画だったんですよね。今観るとダメな作品も多数(もちろん名作もありますが)。当時大量の宣伝で本編を観てなくても主題歌やキャッチコピーは今でも覚えてるくらいです。文庫本で原作もよく読みました。

懐かしついでに、本作は阪急プラザ劇場(大阪・梅田)で上映してましたね。その数ヵ月後に同じ場所で公開されたのが黒澤明監督の"影武者"。どちらも武田信玄、上杉謙信が登場する共通点(無理矢理ですが)。子どもの頃は本作の方をワクワクして観てたんだよなぁ。

で、私の思い出はこれぐらいにして本作の話。公開の前年が"野性の証明"、翌年が"復活の日"、まさに角川全盛の中の全盛の作品。監督・齋藤光正、脚本・鎌田敏夫、このコンビ、TV"俺たちの旅"や"ゆうひが丘の総理大臣"の名コンビ。2人とも脂が乗り切った頃なんですが映画は畑違いだったんでしょうか、本作は全く本領発揮してません。なんだか画面全体からチープ感が漂う自衛隊&戦国武将。観ながら思ったことは岡本喜八だったらこの題材どうしてるかなぁと。きっと面白くまとめてたんだろうな。
13年前の幼稚園の頃に初めて父親から見せてもらった思い出の映画

邦画でここまでエキサイティングでダイナミックでド派手なアクション映画は中々ないと思います

馬に乗り弓矢を操ったりヘリからぶら下がって機関銃を乱射する千葉真一の無双っぷりを堪能できる娯楽作
【抑えきれない衝動】

まず大前提として、よく「自衛隊」という名称でこんなストーリーになることを了承したなと。
自衛隊員であるはずなのに、ほぼ自己の衝動のままに突き進んでしまう様は、さすがに自衛隊の理念に反するものだし、撮影に当たっては、かろうじてキャストの数名を体験入隊させることしか認めなかったというエピソードからも、あまり自衛隊としては「All OK!」と言えるものではなかったのだろう。
実は見ている最中もずっとその設定が引っ掛かっていて、イマイチ感情移入が出来なかったのも確か。

―――ある作戦中に突然謎の閃光に包まれた陸上自衛隊の一個小隊が戦国時代にタイムスリップしてしまうところから物語は始まるのだが、設定自体は別にこれでいいと思う。
原因がはっきりわかっているなら逆に対処方法も見えてくるので、あえて原因がわからないままの方が、そのパニック具合や隊員たちの苦悩、絶望などが浮かび上がってくる。
なので、導入部分は期待が高まる。
しかし唐突に武士たちの襲撃を受けてひとしきりパニックになったあと、敵将の長尾平三景虎(夏八木勲)がこちらを「同属じゃ!」と認めたところから、展開は急カーブを描き出す。
自衛隊の指揮官は伊庭三等陸尉(千葉真一=サニー千葉、以下伊庭三尉)。それぞれの軍勢のリーダーが相まみえると、なんら激突も心の交流もないまま、何かしらのシンパシー的なものを感じたのか、途端に意気投合してしまう。
本来、慎重行動がモットーのはずのリーダーが、真っ先にタイムスリップを受け入れてしまっては、残りの隊員たちはさぞ不安に・・・ならない。
各々「昭和に帰れるのかな?」「彼女が待ってるんだ」等、セリフでちょいちょい補っていながらも、表情や立ち居振る舞いからは悲壮感はそれほど感じられない。

むしろ、今まで生きていた「昭和(現代)」は生きずらいのだと言わんばかりに、自己の衝動、欲望を解放させはじめる。

中でも矢野(渡瀬恒彦)は過去に伊庭との間に遺恨を残しており、このしがらみのない時代を利用して、本能の赴くままに農民たちを殺し若い女を片っ端から犯していく。
何とか矢野の暴走を止めようと苦心していた伊庭も遂に決心し、矢野ら暴走チームを一掃する・・・。
ここを見て『あぁ、伊庭三尉にはまだ自衛隊としての使命感はちゃんとあるのね』となりそうなものなのに・・・違った。

彼は矢野の生き様、死に様にまでシンパシーを感じてしまうのだ。
そして残された隊員たちに宣言する。

「俺はこの時代で天下を獲る」

フォ~~!(マイケル風)
あ、そっちに行くの?自衛隊員としては勿論、普通の人間として「過去を変える」という事が未来に影響を及ぼす可能性が高いんだよ!もしかしたら、あんたたちが殺す武士の子孫が自分や自分の知り合いの可能性だってあるんだよ!ってことは気持ちいいくらいにスルー。
確かに論理的に状況を判断しようとする参謀的な県(江藤潤)みたいな隊員もいたけど、彼の意見は、どちらかというと映画の設定説明のような「観客向けの補足説明」的なものでしかななく、伊庭の判断に影響を及ぼすようなものでもなく・・・。
とにかくそう決めてからの解放感って凄いのよ。職業として自衛隊をやってるだけっていう隊員も勿論いるのだろうし否定もしない。
でも、「自衛隊」と描くのなら「守る(衛)」という信念、理念が前提にある人々だという頭でいるだけに、自分の感情を優先して動くリーダーと「いっちょ、やってやりますか!」と簡単に付いていく隊員たちに、感情移入も同調も生まれなかった。

確かに当時としてはかなりの迫力ある映像だと思う。CGという技術がないことが逆にリアルを追求することに繋がり、爆発シーンなどはなかなか見応えはあった。
だけど・・・やっぱり、あまりにも戦国時代を満喫しちゃった自衛隊ってのが…て感じ。

斎藤光正監督は、それまでも「俺たちの旅」「ゆうひが丘の総理大臣」などの青春群像ドラマシリーズを撮り続けていたこともあって「自分がこの作品を作るなら青春物にしなければ意味がない」と言ったそう。

う~ん。昭和の青春ってこんなんだったっけ?
「体制に縛られるのではなく、自分の力で未来を切り開く」っていう力強い未来志向系をこの作品に落とし込みたかったのかもしれない。
それはそれでわからないでもない。一人ひとりが「自分」というものを意識しながら生きようとはしていたし、それは「最終的には自己を犠牲にしてでも国を守る」という自衛隊の理念とは対極にある考え方でもある。だからある意味では理に適っている。

でも、だとしたらその対象を「自衛隊」にすべきだったのだろうか?
彼らにとって自衛隊は「青春を束縛する体制」だったのだろうか?

この映画が公開された時代は、残念ながら劇場でリアルタイムで観るような年ではなかったし、当時の評価も良く知らない。ただ、現時点でみてもそうそうたるキャスティングであることからも相当力が入った作品であったことは想像がつく。

時代が違うからなのかな・・・・。

セリフの臭さなんかは「時代補正」でクリアできたんだけど、根本的な世界観がどうにも・・・という作品でした。
MiYA

MiYAの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかく大好きな映画!

現代の最新兵器をもった自衛隊が戦国時代の軍勢と戦うという奇想が素晴らしいしのは言うまでもないが、この映画は見せ場というか名シーンの連続なのです。真田広之演ずる無名の忍者がヘリコプターから飛び降りるシーンはなんど見ても興奮するし、「ほんの子どもじゃないか」「同族じゃ」「歴史は俺達に何をさせようというのか」などの名セリフも印象的。そして、圧倒的に優位のはずの自衛隊が最後に哀れに全滅する無常感が余韻を残します。

実はこの映画、自衛隊が協力してないんですね。だから自衛隊員をヒーローに描いてないし、めためたな敗北を描くことができたわけですよね。この後リメイクがいくつか作られるんですが、自衛隊の宣伝になってしまってダメなんです。
突然鑑賞(笑)。いかにも角川映画らしい超大作!

伊庭義明率いる自衛隊の一団が日本海沿岸一帯で演習を行なっていると、突然地震が起きて戦国時代へタイムスリップしてしまう。時の戦国武将の1人である長尾景虎は近代兵器を携えた彼らの姿に驚くが、伊庭に自分と同じ志を垣間見るのだった...。

とにかく豪華なキャスト!!派手な演出!!1979年という時代を鑑みると、まさに角川映画の最盛期といっても過言ではない時期。千葉真一、夏八木勲、渡瀬恒彦、錦野旦、岸田森、竜雷太、小池朝雄、かまやつひろし...もう枚挙にいとまのない名優(名歌手?)が揃い踏み。しかも一瞬だけのカメオ出演であっても真田広之や薬師丸ひろ子、草刈正雄、勝野洋などまたまた強烈な方々が出演されているので、眼福の極みでした。草刈さんに至ってはもうなぜ出演を決めたのか、むしろなぜオファーしたのかさえ分からない唐突な登場だったので爆笑でした(笑)。
またまた印象的だったのは毛がある頃の角野卓造さん!(失礼...笑)しかも超嫌なやつなので、なんだかあのお優しい印象と対照的でこれまた面白かったです。

次第に伊庭の中に、天下統一への思いが芽生えてきてからの展開がシビアでした...。夏八木さん扮する景虎とのまさに戦友のようで好敵手であるという関係性がすごく熱くて、ラストはもう言葉になりません。
そこに至るまでの過程が時に過激なエログロを挟んだり(笑)ちょっぴりツッコミどころもあったけど、圧巻の人間ドラマでした。この意表をつきすぎる発想も本当に見事...!
hi

hiの感想・評価

4.7
リメイク版を視聴したのが10年くらい前
古いから…と、なんとなく旧バージョンは避けて見てなかったけど
見てみると、こっちの方が面白い。評価が高いのも納得。
伊庭三尉と景虎(上杉謙信)の関係がとても切ない
角川春樹製作だよね、すぐわかる。笑
コンセプトは面白いがナレーションなど全部本当に良くないね。でもキャストはすごいし、結局ほとんど楽しいから弱点をちょっと許される。
あと、クレジットの全然ない映画じゃないか?DVD製作の失敗だったのかな?最後の曲はエンドロールがあったらしいからね!微妙だ!
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