シネフィル母ちゃん

フェリーニに恋してのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

フェリーニに恋して(2016年製作の映画)
1.0
箱入り娘だった女の子がフェリーニの「道」を観てフェリーニ作品にハマり、監督に会いにイタリアに行くお話。
脚本家が若い頃にフェリーニに会いに行った時のエピソードを監督が気に入り映画化したらしい。

劇中にはフェリーニ作品の映像はもちろん、フェリーニの世界から飛び出してきたかのようなキャラクターもたくさん登場し、監督のフェリーニ愛がダダ漏れ。
私は「道」「8 1/2」「魂のジュリエッタ」しか観たことないが、それでも映像としては楽しめた。

でも、主人子の女の子が全く好きになれなくて、物語が進むごとにストレス指数上がりまくりでしんどかった。
もうほんっっとに好きじゃない。
なんなら心底大嫌いレベル。

頭が空っぽ&お花畑すぎてどこにも感情移入が出来ない。
フェリーニに会いにイタリア行ってるのに会おうともしないし言い訳ばかり。
はぁぁぁぁぁ?!!って何度も思ってしまった。


道で声かけられた見知らぬ男女の前でお酒飲みまくりそのまま泥酔
現地で知り合った男性の家にその日のうちに行く
どう考えても怪しい男と人気のない路地裏に行く
私今レイプされました!みたいな乱れすぎた服装のまま街を歩く
バカなのにヒッチハイクする無謀さ
などなど、
旅を舐めてんのか?!って思ってしまい、警戒心のなさにイライラしっぱなし。
詐欺、スリ、強盗、どの被害に遭っても全くおかしくない警戒心のなさ。
設定上仕方ないんだろうけど、無理なもんは無理。
やばいタイプのメルヘン女なんだもん。

とにかく私は、何度もフェリーニに会えるという強運を掴んでるのに、言い訳して挙句の果てに若干逆ギレまでし出した主人子が嫌いすぎるうううううう!!!!!
あんたフェリーニ全然好きじゃないじゃーーーーん!!!!
もし私が好きな監督をオマージュした作品でこんな主人公が出てきたら、たまったもんじゃないよ!!!まったく!!

映像もずーーっと霧がかって淡くて、その狙ってる感も寒かった。

不思議で幻想的な作品っぽいから、公開前から楽しみにしてたのになぁ。
観た記憶を抹消したい作品になったのであった。