いしくら

ジュラシック・ワールド 炎の王国のいしくらのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大好き。バヨナ監督の作家性が色濃く反映されていた。それは、『永遠のこどもたち』や『怪物はささやく』のような、子供を軸に据えたダーク・ファンタジー的な画作りだ。

今作で登場したクローン少女メイジーが抱えている問題は、フランケンシュタインの怪物が抱えているような、実存的な不安。彼女の精神の解放は、自分を投影した存在である恐竜の解放でもあった。世界がめちゃくちゃになったのと引き換えに、ひとりの少女が救われる。そのような選択を間違いだなんて言いたくない。
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