LudovicoMed

ジュラシック・ワールド 炎の王国のLudovicoMedのレビュー・感想・評価

2.5
前作に比べスリルやハラハラするシーンが多く純粋に恐竜物として楽しめた。
前作がパーク1のオマージュ色が強くファン向けのワクワク感重視の作風に比べ本作は常に迫力やホラー風味の緊張感を意識しているため、怪獣映画の前作よりジュラシックシリーズの本来の楽しみが味わえるような作品。
そこらへんは監督交代の本作のメリットに感じたし、やっぱり見せ方一つでここまでスリリングに変わるんだと思わされた。

しかし見せ場を盛り作ろうとするあまり観ていて疲れてくる。
ドアが開かなーい、間に合わなーいとか、途中で転んだり、それ今必要ある?っていうシーンが随所にあり冷めてしまう。
後半の屋敷のあたりは、今までの恐竜映画にないような新鮮な空間的サスペンスでとても楽しめたし、シリーズ重ねるならこういう新鮮さを求めたい。

ストーリーや設定はツッコミ所満載なので難しく考えず、流れに身をまかせ観てくような作品です。
ラストのボタンのくだりは次回作のために欠かせない展開だから、 製作者側が故意に押させたようなもの。 現在のエンタメ映画の風潮や商業問題をもろ映しだしたボタンのシーンは笑えました。
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