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ジュラシック・ワールド 炎の王国のtakumiのレビュー・感想・評価

4.3
賛否両論のようですが、とても面白かったです!

前作から3年、崩壊したジュラッシックワールドのあるイスラ・ヌブラル島の火山活動が激化し、恐竜たちは全滅の危機に瀕していた。そのためオーウェンとクレアたちは恐竜を救い出すべく島へと向かうが…

皆さん仰るように前半と後半とではガラリとテイストが変わります。前半は燃えさかる火山と恐竜たちのダブルパンチなスペクタクル。ディザスタームービー好きとしては最高な展開でした。そして打って変わって後半は洋館を舞台にしたホラーテイスト。新鮮です。ホラーが得意な監督さんなだけありますね。ヴェロキラプトルの遺伝子で作り出された最恐の殺人兵器インドラプトルとの息詰まる攻防です。1作目の如く鍵爪を鳴らしながら近づいてくるハラハラ感はたまらないし、ラプトル「ブルー」との共闘も見どころです。

監督が変わってテイストがガラリと変わったし、後半に関してはスケールダウンは否めないので賛否があるのは当然でしょう。正直前半の火山シーンをもっと観たかった。でも終わり方はある意味で清々しいし(クローン少女の出し方も過不足なく上手いです)、カムバックしたジェフ・ゴールドブラムの演説も良く、僕は大好きです。ジュラシック・ワールドのダブルミーニングは良いなぁ。

その他、画になるシーンがめちゃくちゃ多いところも良かったです。トリケラトプスとインドラプトルの映し方もいいし、モササウルスとT-REXの最高なツカミに始まり、モササウルスで終わる展開は最高。また、イヤーな奴は三者三様、キッチリと恐竜が愉快にガブり。スッキリです。シリーズへのオマージュが随所に見られたのも嬉しかったです。

ブライス・ダラス・ハワードがやや老けた感があって残念ですが、マニュアルのトラックをカッコよくギアチェンジさせて爆走するなどパワフル女子感は健在。クリス・プラットは相変わらずイケメンなんだけど、前作よりコミカルさがプラスされていてキャラに深みが出たかな。

ひと粒で2度美味しい構成で個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。ここまで広げた大風呂敷をどうまとめるか、続編が待ちきれない!!
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