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ジュラシック・ワールド 炎の王国のbackpackerのレビュー・感想・評価

3.0
◾︎『ジュラシック・パーク』シリーズ第5作

【作品情報】
公開日   :2018年7月13日(日本)
作品時間  :128分
監督    :J・A・バヨナ
製作    :フランク・マーシャル、パトリック・クロウリー、ベレン・アティエンサ
製作総指揮 :スティーヴン・スピルバーグ、コリン・トレヴォロウ
脚本    :デレク・コノリー、コリン・トレヴォロウ
原作    :マイケル・クライトン
音楽    :マイケル・ジアッチーノ
撮影    :オスカル・ファウラ
出演    :クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、レイフ・スポール
ジャスティス・スミス、ダニエラ・ピネダ、ジェームズ・クロムウェル、トビー・ジョーンズ、テッド・レヴィン、B・D・ウォン、イザベラ・サーモン、ジェラルディン・チャップリン、ジェフ・ゴールドブラム、他

【作品概要】
前作にて奇跡的な復活劇を遂げ、新三部作へと進展し始めたジュラシック・パークシリーズ。
勢いそのままに製作された本作は、監督に『永遠のこどもたち』や『怪物はささやく』等の個性的作品で知られるフアン・アントニオ・ガルシア・バヨナ(J・A・バヨナ)が抜擢された。

物語は、人間の傲慢さ・欲深さ・恐れ知らずさ等、娯楽性よりも皮肉と批判に重きを置いており、シリーズ屈指の暗い内容となっている。

【作品感想】
2018/9/3に、TOHOシネマズ新宿で鑑賞して以来の再鑑賞。当時よりも明らかに、面白い映画だなと感じました。
理由はなんでしょうか?

まずは、娯楽大作を観に行った当時は思いを馳せられなかった、作品の放つ悲観的で皮肉に満ちた雰囲気を掴めたこと。
次に、シリーズ全作を順番に見ていったことで、技術力の進化等を如実に感じられたこと。
最後に、アンタッチャブルであった「恐竜を島の外に出す」を遂に果たしたこと。
特に、遺伝子操作が引き起こす倫理的問題に対して、作品内で賛否の答えを断言しておらず(製作陣の方針はわかりますが)、こちらにモヤッと考えさせてくるのがいいですね。
"命の重み"に対する登場人物それぞれの主張に対し、自分がどう思うか考えるのも同様の面白さがあります。

というわけで、本作は、過去作でも常に描かれていた"人間の業"により焦点を当て、色々と考えさせてくれる映画であったという点で、面白い作品だったと再認識した次第です。
ジュラシック・パークシリーズが、まさかここまでよくできたシリーズになるなんて、思ってもいませんでした。果たして、シリーズ最終作はどんな仕上がりとなるのか?公開日まであと1ヶ月を切ったタイミングですが、首を長くして待ちたいと思います。
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