あざらし

ミュージアムのあざらしのレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
3.2
「…冤罪だとしたら?」

遥と翔太との幸せな思い出が甦ります。しかし、刑事だった沢村は妻から父親としては最低と言われていました。

ある日、とても悲惨な被害者の事件がありました。それは、鎖で繋がれて3匹のお腹を空かせた犬に生きたまま食べさせらたというものでした。

目撃された人物は雨がっぱを着ていたというもの。しかし、雨だったので、それも当てにはなりません。

事件は3年前の幼女樹脂詰殺人事件に関与しているようです。

小栗旬さんがちょっと個性的な刑事を演じています。演技している感が強いですが似合っていました。

漫画原作なので、被害者の殺され方など残酷なシーンが多く出てきてそれが見せ場だと思うのですが、被害者の悲惨な遺体は作り物感が出てしまっていて、しかもしっかり観せていないところが残念です。

その見せ方の演出も普通なので、もっと活かせたらよかったのかもしれません。

ただ、現代の異常な不気味さは伝わります。

始終、雨が降っているので観ていて寒くなる映画でした。

「君もいずれ、僕のミュージアムに閉じ込められる。」
あざらし

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