このレビューはネタバレを含みます
とにかく!後味わるっ!!笑
大友啓史監督の長回し…感はあまり感じませんでしたが、アクションの迫力はとてもよかったです。リアリティ追求したんだろうなあと。うわあ、痛そうだなあって感じでした。
ただ、後半カエル男霧島と夫婦子どもの"共鳴"は、それぞれ個人プレーが高まっただけって印象でした。演出!って感じがしてしまった。カメラやカットに助けられている感じ。
詰まる所、猟奇怪奇サスペンスが売り?なのだろうけど、沢村一家の中にある愛がイマイチ感じられなかったのが微妙でした。
好みの話ではあると思いますが、あまりにも演技体として個人プレーが多すぎて、擦り合わせがなさすぎて感動しなかったというか…役者その人の中では何か物語があるのかもしれないけれど、家族という中にはもう少し何か必要だったのではないかなって、思います。
元々小栗旬さんの演技が苦手というのはありましたが、前よりは少し見られました…笑
話の展開は漫画って感じでしたし、謎が少なかったというか、分かりやす過ぎたというか。
原作は読んでいませんが、3人の裁判官の遺体が発見されるテンポの良さで、奥さんはあんなに焦らされるの?いやもう殺されてるだろwって思ってしまった…
で、あの肉は結局誰かしらの人肉なの?そう見せただけ?
双子の姉?妹?の存在もイマイチすぎて…その設定を入れるのであれば実は共犯だったとか、実は医者だからみてたけど心底嫌いだったとか、兄妹としてとてもとても愛していたとか、ぐるっと逆転を感じなくて、子どもが心因性のアレルギーをまた発症してしまうという負のサイクルを描きたかったの?って思ってしまう……というか霧島のご両親の事件の犯人は霧島じゃないの?とか、他に犯人いるならそいつは?とか…
全体的に、予想外のものがなく、ご都合主義のストーリー展開に感じたのはちと残念…と思いました。もちろん面白かったけれど、リピートしたくなる作品でも、人に勧めたくなる作品でもなかったかな…という感じです。
部分で好きなところや、妻夫木くんはとっても面白かったです。本当に頭おかしい感じ。笑
とくに自分の理想とする作品が積み上がっていく様に興奮し悶えている感じは堪らなかったです。こりゃほぼイッてるわって。笑
首を見た小栗さんもなかなか、その後すぐの「殺してやる…×3」(ワンカット内)はよかったなって!
とりあえず見て楽しいような映画ではないかなと。覚悟して見に行かないと本当に後味悪すぎて性格悪くなります。擦れますなんだか笑
たぶん、みんな独りよがりって感じがそもそも私に合わないのだなあというか、独りよがりから一歩踏み出すぞーって雰囲気を感じられないのが、うぅん…と…一応踏み出す訳ですが、すっからかんのおおーきな一歩という印象でありました。
それが狙いならばよいけども…うーん!まとまりません!久しぶりに厳しめの評価!というか基本好きな映画のレビューばかり書いていますが笑
次はもっと明るい映画をみようっと。