いいですね〜『セブン』が取り沙汰されるのも頷ける邦画にしてはなかなか雰囲気のあるサイコスリラーでしたよ〜普通にオモロイ。
雨の日だけ犯行に及ぶ猟奇殺人鬼・カエル男。自らをアーティストと名乗る彼の作品として次々に発見される多様な手口による惨殺死体。そんなカエル男の殺人ミュージアムに招かれてしまった仕事一筋家庭顧みずな沢村刑事の過酷極まる極限捜査。
結構序盤からポンポン刑が執行されていくので展開もスピーディーで動機に迫っていくところとか田畑智子のくだりとかもすごく良かった。肝心の雨の描写も不気味さを臭わせるのに十分な重みのある映像。小栗旬演じる沢村刑事の仕事以外何の興味もない感じや垣間見える荒っぽさも魅力的でした。
前半テンポ良い分の中盤から後半にかけての間延び感は無くもなかったけどラストまで安っぽさのない画作り、カエル男のアジトも『クリーピー』のようなシラケる嘘臭さは無く良かった。
けど〜ラストがね〜あそこまで手の込んだ作品を生み出してきたカエル男らしからぬと言うか結局何がしたいのかわからなかった。簡単に言えばヌルいw
あと執行シーンをもう少しでいいから観せてほしかったかな〜まあ見せ過ぎると『SAW』になっちゃうんやけど断末魔ってのも必要な気がする〜エグさを売りにするならね。まあホラーじゃないし無理かw
とは言え小栗旬、尾野真千子、妻夫木聡と俳優さんってやっぱ凄いな〜って感じる鬼気迫る演技は迫力ありました〜
