邹启文

ミュージアムの邹启文のレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
2.1
セブンから宗教要素やリアリティといった良い部分を全て抜き取り、舞台を日本に置き換えた結果、障害者差別だけが残ったという奇跡の映画
カエル男っていう連続殺人鬼サイコパスキャラクターに全くもって説得力がない、はっきり言って漫画、リアリティがゼロ
そもそもの殺人の動機や行動、どの視点から見ても彼の持つ憧れ、トラウマ、コンプレックス、過去に何があったのか、それがどう作用して現在連続殺人を犯すようになったのかが何も見えることなく、あっこいつそもそも現実には存在することのないただのフィクションのキャラクターだわってなってしまう
結局実際の連続殺人鬼やサイコパスを真面目に研究したことがなく、妄想の世界でこういう殺し方かっこいいなぁ、漫画や映画を通してえとして描いて見たいなぁといった表面的なものでしか描いてない。
なので鑑賞中ずーっと感じるのは表面的だなぁ、少しも現実的じゃないなぁ、とそれだけ
でもそれと反比例するようにどストレートに障害者を馬鹿にしてて、そこの姿勢はすごいなぁ、ってまさに無意識に他人や障害者を差別しまくってる一般的自己中日本人を象徴しているんじゃないのかなぁって
この映画のテーマって、障害者は生まれつき殺人鬼になる可能性が高いんで、目覚める前に殺しとけってことでしょ?流石にそこしか評価できないのはなぁ…
邹启文

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