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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.8
わさドラによる日本誕生のリメイク。
ぶっちゃけ、鉄人兵団に続きこちらもオリジナルを超えてリメイク版の方が出来が良いと思う。ドラ映画はリメイクの数をこなし作品ごとに完成度が高くなってる。

基本的にはリメイク前とストーリーは一緒。ただ細かい心理描写が丁寧になり、その為のディテールが上がってる。余計なエピソードを足さずにブラッシュアップにのみ尽力しているのが好感持てる。(その辺は魔界や宇宙開拓史の反省を踏まえているんだろうね)

具体的には“家出”というテーマに対して、のび太ママの心情をキチンと描写してる。怒り、心配をし愛情を持ってのび太に接する。同伴する親御さんもウルウルのシーンだ。

もう一つ。のび太とユニコーン・ドラゴン・グリフィンとの交流も旧作以上に描かれている。のび太は3匹の生みの親であり、のび太が母性を表すことで、のび太ママの愛情が想起される構成になっている。巧い!
それに3匹との別れのシーンも今作の方が重く描かれている。やっぱり主役がのび太であることが強調されていることもGOOD!

さらにもう一つ。旧作では割とあっさり決着がついてしまったギガゾンビとの対決だが、今作はかなり戦ってる。旧作はタイムパトロールが倒すだけだからね。ここも大事。

リメイク術がだいぶ熟れた感じで安心して見れるシリーズになったね。この調子でドシドシ頼むぜ。
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