サスペンス以外を取り扱ったシャブロルの作品ということで試しに見てみたけど、思った以上つまらない作品だった
フェリーニ作品のような猥雑なテーマをホドロフスキー作品みたいな毳毳しい美術を使い描いているのに、全く熱量が感じられないせいで映るもの全てに魅力を見出せなかった
おそらくこれをベルトルッチやシュローターのように耽美に、もしくはバーホーベンみたく過激に描いていた見応えのある映画となっていたろうに、シャブロルが堅実に撮ってしまったせいで面白味の全然無い作品となってしまった
どんな経緯でこの映画が作られることとなったのかは謎だけど、まさに弘法も筆の誤りを地で行くような映画だった